はじまり。

宇宙の遥かかなたにある小さな小さな星。 ここに、アダモという男の子が住んでいました。 彼の一番の楽しみは天体望遠鏡で他の星を覗くこと。 ある日の夜、部屋の窓からいつものように望遠鏡を覗いて空を見渡していると、青く光る綺麗な星を見つけました。 彼はその美しさに驚き心を躍らせています。どんな人たちが住んでいるのだろう。 彼はもう気になってしかたがありません。お父さんが眠ってしまった隙をみて、こっそり隣の部屋からお父さんの大きな望遠鏡を持ってきました。ワクワクしながらさっそくレンズを覗きます。彼の瞳に映ったものとは・・?       

ハンモックに揺られながらウクレレを弾いている女の子。サーフボードを自転車に乗せて海に向かう女の子も見えます。窓を覗けば楽しそうにみんなで料理を作っている姿やソファーで三線を弾いている男の子が見えます。なんだかみんなニコニコしていて楽しそう。彼は調べてみました。そこは地球という星の、湘南という小さな場所。近くには桜の咲く綺麗な公園や江ノ島という名前の島があります。 観察しているうちに彼も遊びに行きたくなりました。 さあ、これから彼を待っている湘南の暮らしとは。あの家の楽しそうな住民はどんな人たちなのでしょう。

2012年4月22日日曜日

カボチャとアダモ。



ある日のこと、
何か家の中の様子がいつもと違う。
歩くと体にまとわりつくほどの蜘蛛の巣が床から天井まで広がり、まだ日暮れ前からなんだか薄暗い。トイレをあけると不気味に光るマネキンの首が床に転がり、便器のフタを開ければ大きな蜘蛛が飛び出してくるではないか。



どうなっているのだ。
なぜそこら中にカボチャが・・。



魔女の姿をした女の子や、悪魔姿の男の子も。
「怖いよ怖いよー!」
アダモはその異様な光景に怖くなって隠れてしまった。
すると・・

「パンパンパーーーーンッ!!」

クラッカーの音とともに笑い声が聞こえて来た。



「ハッピーハローウィーン!!」

そうだったのだ。この日はハローウィンだったのだ。



家の中の飾りも、蜘蛛の巣も、生首も、カボチャも仮装もそうのせいだったんだね。



ハローウィンパーティー
お化けだらけなのに、なんだかみんな楽しそう!



そんなちょっと変わった夜も明け、みんな眠い目をこすりながら起きて来た。
もうお化けはいないね。安心安心。



あれあれ、今度は何か変なものを作り始めたぞ。
色んな色の粘土だ。
春ちゃんが作ったものにみんな爆笑している!
なんだなんだ。



おっとっとなんて可愛いゾウさんなんだ(笑

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